2016年6月17日金曜日

ベースを入れて処理をしたところまで

 前々回の繰り返しです。たとえば、主に20Hz周辺のローは、位相を揃えるのに気を使いますが、揃わないときに何が邪魔をしているのかがわかってきました。ぶっちゃけ、ローを切り忘れたギターだったりとか、出しすぎているベースの音とか、そういうものでした。

 で、じゃあどうなんだというときに、ギターが入る作例をどうぞ。

 作例

 さて、ギターが入ると乱れます。切った方がスッキリするかもしれないし、キックが揃っていたら少しくらい遊びが出てもいいようにも思います。それでも30Hzが気になるので、多分私は切る。しかしそうすると減退させた分だけビビりが出る、ううむ。悩ましい。欲のままにむしゃぶりつくか、それとも理性によって抑えるか。

 もうひとつ、こういうテイストの曲ではダボついた3kの処理と、ゆるやかなカーブでの16kに向けたローパスハイカットで、かなり引き締まります。特に3kに関しては、その上の帯域に、いわゆるラウドネス曲線で鬼門になる4kがあるので、3.5を中心にQを広く取ってやるのがうまくいきますねー。これなら5.6〜6kあげたい人も処理がしやすいし、ボーカルの2kからギターやベースの倍音が美味しい3kをうまく回避できます。削るときはリニアフェイズのEQ使うといい感じにザラつきを防ぐことができます。

 作例2

 ここまでやってくると、もう少しだけ突っ込んで、ある程度議論を通った、従来以上に正確「性」のあるメーターが欲しいですね。この20年は、どうしても「圧縮」があるので、一発で回避したいというのが本音ですけれども。

 そして、結局ギターの片方だけローを切って、あとは自前のディザ処理でうっすらと回避したのがこちらです。少し残響を足してみたり。ベースも入れました。

 作例3

 というわけで、いい感じにホームシアターのS●NYっぽいリバーブの空気感でてきました。こういうのって大概 cathedral とか書いてあるけれども、要するに大聖堂です。church は聖堂とか教会だけれども国教会系で、非国教会系をchapelという、と手元の辞書にありました。知っている単語でも辞書は引きます。鳴き竜みたいなものですね。アーメン。

 なるほどねー、個人のサイトで何かを頒布する分には問題ないんだな。面倒だからお任せしちゃいたいけれども。デリカシー、ええ。デリカシーね。

 あとその、演技だとかパフォーマンスだ、ということが分からずに憤怒しているおにいさんおねえさんがいるけれども、何か気に触るようなことがあっても、それはパフォーマンスなので、別に根に持ったり怒ったりすることないのですよ。口汚ない下ネタなども、私自身の快楽のためというよりはむしろ、すべて思想哲学の書物から引いて意図してやっているということが、ある種の人には分からないようです。それって、普段使いのブラとランジェリーくらいの差があるのですよ。