Windows95が95年に一大センセーションを巻き起こすのですが、このときに盛んに喧伝されたのが「マルチメディア」という概念でした。
これは、説明するととても難しいものかもしれません。しかし、「音」が好きな人たちには「AC97以前」としてすぐに認識ができるかもしれません。たとえば、マルチメディアはたくさんの夢や希望を詰め込んでいますが、それに対しての現実はAC97以前である、ということです。(AC97の策定が1996年)
マルチメディアには、無限大の夢と24bitや48kHzへの強い憧れ、それに淡い青春時代の恋心のようなものが詰まっていると思います。多分。
あの頃は何でもできた。
あと、ホントどうでもいいですが、85年生まれの私がWindows95に触れたのは、中学校のパソコン室(いまでもこういうのあるのかな?)と、東京の親戚の家で駅すぱあと専用になっていたWindows95でした。東京はなんでもあるからなあ、すごいですね。
静岡にやってきたのはいつごろでしょう。友人が中学生のころ、Win98を使いこなしていました。私は指をくわえてそれを見つつ、わが家にやってきたのはミレニアムエディションだったと思います。
その後のhcの顛末は『ニコニコ動画が未来をつくる』(佐々木俊尚 著)の最後の方で、ぜひお楽しみください。