2016年10月29日土曜日

年表にしてみる?話

 オタクを取り巻く環境が具体的にどう変化しているのか、ちょっと興味が出てきました。それをしっかり見るには、年表を作るのがいいのだと思います。雑でいいので。

 最初は、地震後の自主規制された地震回を探していました。地震の内容で、地震後に自主規制された回があるのが「ツインビーパラダイス」というラジオなのだそうです。特にラジオドラマで地震(この場合は津波を含む)を扱っていたので、阪神・淡路大震災を配慮して中止にしたといういきさつがあります。

 ツインビーというのは、グラディウスなどから続くコナミのシューティングゲームで、かわいらしいキャラクタを前面に出した作品です(ゲーム詳しくないので硬い紹介ですみません)。

 当時のオタクたちは、ラジオを聴いて、FETや電解コンデンサなどの電子部品とシューティングゲームで戦っていたらしいです。

 一方で、ラジオでは、「特定の目印」を決め、「合言葉は?」と目印を持っている人に聞いて「ビー」と答えるとリスナーであることを確認しあえるというギミックが大流行したそうです。これも私自身はその時代の東京にいたとかではないので、よくは分からないのですが、その流行はすごかったそうです。これはかなり画期的で、リスナーが双方につながることができるというものでした。ラジオの仕掛人はわれらが下田麻美17歳でおなじみのおたっきぃ佐々木さんです。

 「阪神・淡路大災前後」に大人になったオタク世代たちが相当影響されたのだと思います。

 そうこうしているうちに、いわゆるミンキーモモ以降でセカイ系以前の議論に興味がわいてきました。 その背景には「マルチメディア」など、パソコンを媒介としたものと、ラジオと声優さんを媒介したものがあり、緩やかにつながっているようでした。

 では、そのままこの現象が現在に引き継げるかというと、そうでもないです。セカイ系の話が盛り上がることで断絶している部分があります。たとえばその後、オウム真理教のことを通じて一度批評家総退場になる状況があります。そして、ラジオを聴取する行為が、今もオタク文化の中心にあるのか、というと、ほかのメディアも個性的なので、それ一通りとは言い難いものがあります。このふたつを加味しても、しかし時代背景やテクノロジー利用状況はとても興味深いです。ちょっとだけよ。



 


 放送を巻き込むマルチメディア化から進んで、パソコンの普及とインターネット利用の増加を挟んで、さらにフォーマット戦争も経て、今はいろいろなものが出そろって、以前よりスパンが長くなっているようにも感じます。

 かつてのSFはもはや現実、というのもあるのかなあ。そのうちちゃんと表計算ソフト使って作ろうっと。