2017年11月3日金曜日

Sony, MDR-Z1000 ファーストインプレッション

あくまでモニターヘッドホンとして。(↑900ST↓Z1000)

大入力に耐えるのでよい
900STでは難しい低域の音がしっかり取れる
ハイレゾに相当する30kHzもちゃんと出てる
中域も問題なくしっかり出てる
装着感は抜群。900STでは聞こえにくいときに無理やり左右を手で押さえて強引な近接効果で低域や小音量の音を聞いていたけれども、そういう必要もない。押しても押さなくても同じ状態を維持する。そして、かけているのを忘れそうになる
大きい音はしっかり、小さい音もしっかり聞こえる
音の分離がとてもよい
900STより音源との距離がある
音がいい、とてもいい。俺、最近こんなすげえ曲作ったのかモードになってしまう。
英語の発音させてるけどしっかり聞こえる聞こえる
ex. http://piapro.jp/t/cyZn

----------------------

半面、小入力時のアラを探せない。たとえば、50Hzと奇数倍音のAC/DCノイズがあるアンプ(V88ESとか)につなぐと、これを全く検知しない(それだけ余計なことに集中をそがれないけれども)
このレベルのノイズを聞き取れないのは、ある意味すごい
どの機材でもZ1000の音になる
iPod TouchでもiPhoneでもZ1000の音になる。この記事は誇張しすぎるかな
まだ未知数だけれども、これで作業するのは慣れが欲しいので、ちょっと勇気がいる

万能とかいうけど、曲にもよります。たとえば、全く高域がカットされて刺さらない、ということはないです。例としては超どうでもいい話だけれども、岡崎律子さんの「good luck!」をZ1000で聴くと、子音の歯擦音にもろ被りするので、天使の歌声が、耳に刺さる針地獄の針のむしろに立たされているかのような歌声になります。これもこれで面白いけれども。

----------------------

総評。全体的によい。ひとことでいうなら、頭部伝達関数を研鑽した音、を感じます。きっとソニーのスタジオで例の頭の人形つかってバイノーラル録音して本当にその数値を反映したんだろうね。そうすると、業務用モニタースピーカーで聞いている状態に近いかなあ、と。900STと使い分けるとよさげ。スピーカー確認作業からずいぶん時間を短縮できそう。耐久性も他の方が使っていて証明されているので(発売5年程度だそう)じっくり使いたい。

みんないってるけど、ニュースサイトのレビューにあるような劇的な変化とか丁寧な作りとか、液晶ポリマーの音とか、そういうのは、そこまできっちり分かるものではないです。同じように、いわれているよりも遮音性がエア抜き関係なく抜群によかったりします。だからDJユースに使っている人もいるそうですよ。なにかちょっとしたお守りにはいいけど、900STからの進化ってことで買うとガッカリしそう。