2016年9月23日金曜日

ソーシャルでは調べたい概念に行きつかないという話

 検索エンジンの前で自分がフリーズしてしまうことが増えました。それは、何を検索すればいいのか分からないからではありません。答えがないからです。これは、特にソーシャルにおいては顕著です。

 たとえば、「平方完成」を調べたいと思います。そのとき、期待する答えは、おそらく式変形によって平方完成が証明されたその過程でしょう。

 ところが。「平方完成マジわかんなーい」とか「平方完成もできないなんて恥ずかしい」とか。あるいは、どこかの講師の名言ボットが「平方完成できなければ卒業できない」と発破をかけていたり。

 さて、何を調べたかったでしょうか。先に述べた通り、平方完成の式変形による証明です。

 Wikipediaを調べても、必要な情報はやはり出てきません。

 ときに、「ネットなんか使うから!」とおっしゃるかもしれません。では本を買えば詳細が分かりやすく解説されているか、というと、これもなんだか意味不明な数学者の解説がついていたりして、レイアウトの難もあり非常に苛立たしいものしかない。

 詳解教科書と銘打っているのに、大幅に過程を省いている愚かなものもある。うーむ。

 こうやって世の中、知ったかぶりと過剰な自己顕示で成立しているのだなあ、ということが「平方完成」を通して理解できます。しかしそれは、既知の事実ではあるが、欲しい情報ではない。