2016年5月8日日曜日

ソ連の演説

 プーチンさんも長い演説をするので、ネットで欧州要人とのやり取りを見たりすると「ずいぶん長く話しているから通訳大変だなあ」と、いらんことを考えてしまいます。20分から、長くて数時間に渡ることもあります。主張と演説が大好きな日本の社会主義系の国政政治家たちでも、観客の労組が怒るので概ね5分、長くて15分です。段取りとしては「全校集会と校長の話」と全く同じです。労働者の代表が、義務教育に従順ないい子ちゃん、というわけですね。だから、ソビエト流では、校長の話が相当に長いわけです。

 しかし、どうも長い所感の表明はソ連流のレセプションのひとつらしく、ブレジネフさんも来日時に淡々と話しています。スターリン後のしばらくを経て、ダーチャ(ロシアの別荘みたいなもの)を1億人に支給したり、何かとご自身もソビエトの「労働者」として、労働者の意欲高揚のため寛大な政策を行ってきた人物でした。




 こうやって動画なんか漁れると、世界史の勉強なんかしていて名前と功績だけでてきたときの無味乾燥な感じを回避できて良さげですね。ホーネッカーと濃厚なキスをしている風刺画から、今日に至るドイツとロシアとの関係に思い馳せるのも、記憶の定着のために「なぜ?どうして?」という理由がみえてくるので、良い刺激となるでしょう。当時のドイツは東西に分裂し、東独は社会主義体制を敷いていたため、ということですね。