2016年3月1日火曜日

パラで録音していない

 今作っているのを仕上げたら3月以降すべて解体。一度バラします。ちょっと他の用事をしながら、音響機材を自炊して楽しみたいのです。せっかくなので、何か経営的なことしたい。

・作曲と編曲
 旧来、「音楽出版」が扱っていた領域で、旋律だとか譜面だとかいいます。以下に述べる工程はすべて「原盤」にかつて属した領域での話です。

・ミックスとは何か
 自分でもよく誤解しているのだけれども、ミックスとはなんでしょう。

 これはかなり深い話で、厳密にいうと録音とは違います。それがドラムであっても、マルチチャンネルで同時録音をするという行為は相当な冒険だと思う。テクノロジーがそこまでカバーできていないです。

 また、マルチチャンネルでの同時録音をやれといわれたら、MTRがいいと思う程度には機械やDTMを信用していないです。ここで出てくるのが「トラックダウン」という概念です。

 ちょっと考えてみてください。ビンラディンさんが同時多発テロをやるのと、アメリカさんがアフガンで一点突破の正義の戦争をするのと、どちらが大変でしょうか。これは本質的には戦争という「同じもの」ですが、取りうる戦術は全く異なるものです。同じように、同時録音とミックスでは、作業としては全く違うものになります。

 どちらも大変です。そして、まあ出てくる結果は同じ土俵だということですね。

 ちなみに、このミックスの作業が、デジタルミキサーが入り込もうとして目下失敗している領域です。

・トラックダウンとはなんだったのか
 上では録音の話をしました。やさしく平和な世界で他者を排除するときに、録音はあくまで同時多発ではなく、幾つかのテイクを重ねる方が予算にもあって効率もよいです。プロなら一発さ!とかそういう出来もしない低俗なガキの精神論は他所でやりなさい。

 トラックダウンとは、録音したものを「混音」して、書き出す作業です。録音しながらミックスするのではなくて録音したものを2chにして書き出すまでの作業をトラックダウンとします。

 厳密には、最終的なメディアによってチャンネル数は変わるのでしょうけれども、そんなことはこの際は瑣末で、ドウデモイイです。

・ある程度使う楽器は決まっている
 ここで扱っているのは、その辺の安く低俗な自称プロの音作りの話ではなく、法と経営に膾炙したカネの匂いのする野生でダーティーな音作りの話です。
 
 「打ち込み」と「生音」が主な分類です。当然それを両方混ぜるグレーな領域もありますが、大概プロは「プロなら両方できるよ!」と過信し、ここで失敗しています。アマチュアはそういう分類をしないですべてを混ぜます。そして上手くいきますが、やはり別物だと考えます。それでも、大きな枠の中にはこのふたつがくくられてあります。

 どこで判別するかというと、ドラムです。

・問題とソリューション
 問題は生音系です。3点録音ならパーフェクトにできる!という精神論は退場してください。スネアとキック程度はパラで録音しろ、しないとぶっ殺すぞクソガキ、というのがソリューションです。ドラムのチューナーのレベルが低いのか何なのか、プロのスネアがクソすぎる。

 プレイヤーはプレイヤーに徹しろ。お前らがコンテンツの価値を下げ続けてるんだよヘボ。人のいうことを聞けよ、日本の癌が。

 そして、その状態でトラックダウンに持ってきてくれないとカネにならないし、話にならない。あくまでコンテンツとしては、多少作曲やアレンジがクソでも、トラックダウンでそれなりに美しくできるのです。で、そんな「制作」がカネになるのかよ、という話ですが、こんなものはワンオブゼムで、私は一貫して単純に「品質管理」の話をしているのです。

・わたしのやり方
 プロのみなさんより何でもできますし、何でもしてきました。プロのみなさんよりも数字をあげられますし、公正な競争もできます。しかも安い。そして、いくら雄弁に語っても音質が悪い皆さんとは全然土俵が違います。最近の自称プロは法律も守れないし規範も理解できない。やれやれだな。分業してそれなの?お前はベネ●セの経営のプロか?お前、裏で「業界クラッシャー原田」って呼ばれてんじゃねーのか?

 「ボーカロイドなんか使ってる」とか「趣味だから」とか、全くその通りだ。じゃあお前のトラックを聞かせろ、というと、大抵クソじゃないですか。経営もできていない。本当、早く死ねっての。それで売れると思ってんのかマジで?っていうかひとつも売れてねーだろ、こちとら「商売」してんだからよ。しかも社会性も足りないし、質問もできない。そういうバカが新規事業で得られる収益をガンガン潰していく。情けない。

 結局、聞きたいものを自分で作る程度まで制作の質も落ちてくる。しかし私は本来そういう分野の教育というか現場マンじゃないんですよ。なのにここまで音が作れてしまうのは、単に現場がクソなんですよ。PAの話ではなく、一貫してコンテンツの話です。全くたるんどるな。

 重要なので繰り返しますが、音楽が売れないのは音楽が売れないせいじゃなくてお前のクソみたいなトラックダウンのせいだろう、ということは数字から考えても実際明らか自明の明白で、やはり音質もある程度、いや相当程度に消費選好の基準に入ってくる。だいたいハイレゾ機器は売れているのに買ってるコンテンツが昭和の焼き直しみたいなクソ演歌だったりして、なんだかセンスが悪すぎるし、聞きたいものがなければ買う気にならないだろ。

 で、「音楽はみんなやりたいから」みたいな話しはじめて話をそらしてくる奴もいるけれども、そうではなくて、ある程度基準があるところに放り投げられないというビジネスの機会損失ほど痛ましいことはないでしょう。お前らは頭の中でアーティストだけやってりゃいいかもしれないけれども、私はそういうわけにはいかんのだよ。そんな音楽にまで裾野を広げたな話をしているのではなく、単純な需給の問題なのに。やっぱり客よりはお前のせいだよ。

 法人じゃないか個人じゃないかとかで流通に制限かけてみたり。いってることとやってることが違うとか。まーったくね、こうね。もういろいろとダメ。それだって音楽配信の単曲利益が増えるごとに利権が脅かされて結局テールになって雲散霧消してなくなっていくんだぜ?お前らクソプロは新規の仕事しねーのによ。っていうか法人で予算ついて東京でやってんのにそれしか売れないとかヤバいんちゃうの、そろそろその経営センスのなさに気付くか世代交代だろう。

 それであれなら、法人化するってのはありかもね。やり方はあるけれども、生活安定して資金調達できるわけだし。そこで動くのはありかもなあ。起業じゃなくて成りの方が事務方できていいかもしれないよね、経験上。私はそこまでして算段重ねて予算示して、就職に苦労しなきゃいけないのか。みんなそうなの?はぁ。事務やるのになんでこんな大変なんだ。新卒採用でいいとこ入って頑張ったほうがいいよ。この社会這い上がれないですから、やめたほうがいい。

 でさ、定額配信なんかしたって客も聞きたいものは限られてるんだよ。コンテンツを売れよカス。そしてコンテンツの権利を貸与しろ。メディアはどうでもいい。ここはジャッパンだぜ、ジャップとしての誇りはないのかこのクソジャップ。貴様がアーティストなら、アーティストであり続けろよ。手段は貸してやるといっているのに、誰も聞いてこないんだよ。アイドルやアーティストが、名前売れているのに政治家目指したりとか、バカちゃうか。

 目に余るんだよね。何がしたいんだろう。全体の売り上げを落としてでも、自分の仕事を守りたいだけなんでしょ。そういうチームプレーの発想は義務教育までにしてくれ。分業の発想はないのか。お前はサッカー選手か何かか?みたいな。ホームランばっか打ってんじゃねーよ。

 もう何もしたくないですね。口と手を的確に出したい。自分より要所要所に上手い人はいるので、そういう上手い人に予算割り振りたいんですよ。そしてそれを聞きたいです。だから、本当はできれば、もう何もしたくないんです。

 仕事は仕事、趣味は趣味です。