2016年2月5日金曜日

カセットの音ってどんな音?

 カセットは大量に持っているので、カセットデッキは必要でした。また安物買いを。で、久々に適当にベースとピアノだけで一人DTMセッションしてカセットに突っ込むと、いろいろ考えさせられました。高域弱いし、テープは経年劣化するんだなあ、と。

 実は、シンバルは2kではない部分もいい感じに潰れるし、ベースはもう本当に豊かに響きます。感動しました。低域がブレずに高域がガタガタなのがいいのだと思います。逆にいうと、ピアノのように倍音が豊かで、かつその倍音の共鳴でほとんど音階を取っているようなものでは、容赦なく「うっわーこれクソだわ」という感じです。ピッチがブレブレで殺意が湧いてきます。MP3の方がまだ遥かにマシ。なんでしょうね、Jazzの名盤を聞いて感じる違和感の正体が多分これ。アナログテープへのマスターの記録を発明したことを全人類が反省すべきでは。

 自分が地方のクソ田舎で鼻垂らした小学生だったり中学生だったりした頃に聞こえていた録音物の音なので、それなりに楽しめました。

 その下はS-Masterの初期モノに近いやつですが、素晴らしいです。なんというか、このSN比とクリアな音では、ああもうこれ以上はないのだと確信します。2003年製造。最近はこれ単体でもヘッドホンアンプになっていて、普通に買っちゃいそう。昔のウォークマンでこれ搭載したやつ持ってるけれども、もし最近のやつでSN比が高くなっていて、それにCPUが搭載されていてアプリが駆動すれば、もう楽器ですね。