2016年2月17日水曜日

80Hz, 没

・80Hz
 昔は低域を強引に広げるのが好きだったけれども、この低域ステレオ強調処理は左翼のゲバ棒を持ったプロ市民が辞めなさい辞めなさいうるさいので、街宣右翼としては「くそカニ!やり返してやるカニ!」と思っていました。打倒日教組カニカニ!カニとか台湾系の音響は3Dでいっぱい夢をみせてくれましたが、本当につい最近まで期待通りにAC97感を出していたところが本当にすごいと思う。これに関しては完全に皮肉です。パソコン自作の思い出も今は昔ですね。

 なんでカニなのか。馬か鹿か、サルかカニか、実は、すべての音を反響させて強引に機械で合成してもダメで、それは自作ユーザーなら誰もがなんとなく例の「3D;ただしAC97に限る」に対して感じていたことだと思います。でも夢を現実にするために考えていました。で。

 ふた通りの解釈ができます。ひとつは、低域を出さずに、低域の倍音を強調していく方法。もうひとつは、カニのやっていたような、反響を合成する方法です。今回は後者を選択しました。おお、ずいぶん偉そうだな知ったかぶりやがってこのヘボ。

 ただ、80Hz以下というのは扱いが難しいのです。コンテンツハウスのプロの音響さまは知らないけれども(っていうか早く死ね)、一般的に、例えばPAの現場などでは「ローカットを入れる」という感覚で、特にボーカルやスネアなんかは切ってしまうと思います。それくらいノイズになりやすいので、80Hz以下をそのまま「反射」させるわけにはいかないし、じゃあどうするかというと、倍音をゴリゴリ強調するのだけれども、それも飽きますよね。サイン波に近いアコベみたいなのには使えないし。

 そこで、80Hz以下をカットした音を左右で、コーラスにならない程度の間をあけて、反射させます。コーラスでは「カニ」です。実際にはもっと上の方ですが曲の調性と相談してパイプをカットしてあげてください。物理で殴るバイノーラル録音や線形or非線形のリバーブでは意図通りになりません。リバーブは基本的にプレートを最後に入れて安全策にするというイメージが強いです。

 そして、位相差を用いる点に注意が必要です。あくまで左右の違いが(できれば明瞭に)聞き取れる=認識が出来ることが大前提で、打ち消してしまうほど同時=逆相、では興がないのです。だから、ここでは特に反射音やディレイだからといって逆相にしてから遅延する必要はないみたいです。逆になる音は、それとは別に頭の後ろから聞こえて欲しいので、ローミッドを強調してステレオ定位から少し狭くして、別途センドリターンでマスターに混ぜます。せっかくベースはベース、キックはキックでミックスしているので、カニ(いやカニだけでなくPCのサウンドカード全般で昔は酷かったですよね)のように全部混ぜないで、低域がメインになるような音を取捨選択してやる方が論理的に構成できると思います(ステレオにしたとき、同値では消えてしまう、と「言い換え」ることができます。そこで位相というものが.. まあいいんですよそんな話は)。そんなきっちりやるとまたこれカブリだとかいわれそうだけれども。意図してんだから邪魔しないで、みたいな。どうしても逆では打ち消す、という思考であれば、時間差で入れ替わるイメージを持って欲しいと思いますが、感性の部分にとどまるのであれば微積のイメージを考える必要があるのかどうか、これについては疑問ですね。そうはいっても凡人には分析と統合は必要な道具になりそうですが。凡人は日頃屁理屈(構造)と皮肉(位相)を重ねているわけでね。

 とまれこうして「突き上げられるような」低域を目指しました!被らずに一皮剥けているといいですね!いやむしろ反射する分は被ってるな、まあいいや。被ってたってそこに愛があれば関係ないよね。みたいな。きれいにまとまった。

 ピュア界では低域も出すみたいだけれども、低域は従来の理屈どおりモノラルからクロスオーバーさせておいて、かつ全部完成したトラックまんまに適用せずに楽器ごとにやってるのが特徴です。すべての楽器に(つまりマスタートラックにあとからスピーカーの補正だとかそういう屁理屈で)適用してもごちゃごちゃするだけです。というか、余計なことをしないでください。スピーカー界隈はオカルトじみてきてるのでは。あたしゃ低域はウーハーに任せますよ。そして、極端にカネのかかった音より、コスパをとります。理由は、ケチだからです。これはもう趣味の問題です。財布から出る諭吉が惜しい。でも、ご存知の通り出音の品質については全く品質を落とす気はないです。そういう意味で贅沢にカネの匂いがする音がすること請け合いです(カネをかけているとは言っていない)。最近ハードオフに増えた投げ売りは何でしょう。ホームシアターなんじゃない?いっぱいスピーカー立てて。

 まあそういうわけで、ストーリーとしてはこれからあれ、低域もうまくいなしてやると立体的に構成できるということでございます。アコベに関してはオクターブ感が出るという意外な副次的効果も見つけてラッキー。歌詞の火遊び(実は、両方とも言葉責めが共通している)はもうしませんごめんなさい。

 なんか名前つけましょうかね。じゃ

 エンクロージャー、でッ!「ジャーラーラジャララララララジャーラージャラーララララ」






・没
 さてもさて。きっとみんな聞いていないので、と勝手に仮定して少し冗談が過ぎたので、没になった案があります。出版社による自主検閲やー!ナニって、Eriska Aさんへの愛を淡々と語る気持ちの悪い曲を作ろうと思っていましたが、企画を思いついたところで、あまりにひどいのでやめました。誰?と思った方は、そのまま素通りしてくださいお願いします。ちなみにノーマルに画像検索しても出てこないですね。愛は届かなかったということで。

 でも愛を届けようとすることに意味があるんですよ。きれいにまとまった。

 いやだからまあ、「反射」と「回折」は別に扱いたかったという話でした。ベースに焦点を絞りましたが、スネアのボトムは私は回折に含めて反射は抑えてます。

 さて諸々脱線したので再び元に戻ってみます。まだ地上でやることは結構あると思うんですよね。最近の猿はナイフで武装しているのか。