2016年1月22日金曜日

ボカロの市場は衰退せず活況だった話

 どこが潤っているのか。

 ITMediaによればボカロはマーケットとしては二次創作が活況、つまり同人が盛り上がっているので、大幅プラスになっている、と(20160115)。そうなんだ。みんな頑張ったら私にもトリクルダウンこないかな (笑)

 全体としても緩やかで、未だオタク消費強し。経験や体験より商品という東アジアの傾向もあるのでしょうか、フィギュアに女性・インバウンド消費の影響もちらちらほらほら。

 ダウンロード販売が伸びた分野もあるのだなあ。先のことはわからんけれども、カネの流れからの話というものは興味深いですね。

 ただし気をつけたいところ、やはり従来からアイドルが強く、それを冠にしているチャートでは音楽は明らかに弱く、音楽それ自体にもう何の訴求力もないということです。そこに来て、必要もないのに何やら音楽ファンの立場に立って、そこからチャートを出しながら「アイドル」を批判的に論じるという人は、その点少し慎重になって欲しいところです。もちろん私自身も、やりがちなので、ええはい。

 チャートやランキングに関しては、それ自体は常に間違っているし、ぼからんとかいって、恣意的な観点でチャートから作品を排除して「チャートです!」といって出してくる人もいました。そのランキングをみんな信用しちゃってるわけですよね。恣意的に他人の曲まとめてただけなのに。それに、ランクが高いからいい、というわけではないのは、世の中にこれだけ美女が溢れているのに気がつかない、というところにも通じます。目の数だけ、審美基準が存在します。同時に、ピーキーな一点ものに関しては、私がいうのも何ですけど、説明がつかないと思います。ロードローラーとか説明つかないってmerakiaさんがいってた。

 それでも、RMSの重要性ってのはわかってると思いますが、ここもねえ。難しいですけれども。テールでは多分色々ダメで、せめてRMSの測定範囲の限界前後になるしかないし、商品でもRMSの考え方は在庫の捌き方で出てくる話だとは思います。

 原価と関係した人数という話もあります。

 このように、たしかに消費は強いけれども、そうした市場拡大の傾向がある一方で、消費されるコンテンツが従来いわれていたような「ユーザー」主体で力強く創作されているか、というと、そこには消費とのさまざまな熱の差が感じられます。一概にこうという結論はないのですが、それでもプロ・アマ全てフラットにして場に立たなければいけないお互い「きっつい」状況は、ユーザーの趣味ベースとも言い切れないし、生産者自体が多数派では決してないところに戻ってくる、という部分はあると考えています。たとえば、プロの家庭教師か、〇〇大学(東京大学だったり静岡大学だったりが入る)の家庭教師か、塾の先生か、消費する側にしてみたら義務教育の教師以外はどれでも取りうると思うのだけれども。

 議論ばかりしている人は、曲や動画、イラストを作っているわけではありません。従って、あらゆる冠を冠していても議論をしているだけで音楽性も何もない人というのは、残念ながらこの場においては異物なのです。それでも、例えば匿名掲示板文化であれば、生産者という面はあります。けれど、掲示板の大多数はROMでした。まあなんか同様の状況に置かれていると考えることができるかなあ、というのが肌感覚ですが。よくいえば成熟した市場での行動が要求されるといえるし、言い換えたらCGMはバッサリ捨ててしまうという話でもあります。市場があるということは、フラットな場に皆が立っている。そういうことです。


 そういうわけで、市場は拡大傾向だが、消費と生産について乖離もみられることに触れました。消費は多様でしょうか。生産は多様でしょうか。そういう中で、音楽作るなら、どういうものを作ったら気に入っていただけるのか。いくつか取り出せるものは取り出せる、と私は考えました。ただ、実際どうかは、それこそなんかやってみないと難しいところです。ぜひみんなで笑顔になれるところでお手伝いができるよう、まずはお互いに仲良くするところから、そして楽しくできたらいいなあ、と思います。



 話している場合じゃないですね、まだ地上でやるべきことがある。ちなみにプーチンさんは、レーニンは批判しているとメディアが伝えていますが(冗談半分の引用だけれども親はインターファクス)、スターリンは明確に復権の動きがあるようですね。

 喜怒哀楽の怒哀は、それを引き出せるかっこいい人に任せて、自分はへーこら喜んで楽しんでいこうと思いますです。