2015年12月14日月曜日

減算合成

・減算 вычитать
 またひとつかしこくなった。マスタリングで使っていますが、こんな言い方をしなくても、数学でやる単位円の考え方で当てはめられそうですね。頭でっかちは嫌いな人が多そうなので現場的な言い方をすると、左右のスピーカーから時間経過につれてわずかに周波数と音量がズレた、もしくは周期的にズレ続ける二つの音を鳴らすと出るところが出るということです。数学は犠牲になったのだ。

 嫌いなのは英語だけではなくて数学も嫌いです!っていうか全般的に勉強には強いコンプレックスがあります。今では英語はネイティブと遜色ないくらい話すし、ネイティブ扱いされる嬉しい誤解もされます。静岡県民です。ロシア語も仏語も話すけれども、けれどもこういう複雑な気持ちって大切にしていきたいです。数式もまあほどほどでてくれば理解できるものは理解できるけれども、やっぱりここは苦手でした。みんなネタには容赦なく真剣なので、FTとかIFTとかガンガン出てくるのでした、ボカロの初期は。内なる世界は広がりますよね。。

・EQ(フィルタ)
 上に述べたことはざっくり言うとモジュレーションとかLFOなのだけれども(マスターにギターアンプやコーラスを刺して、そして殺す)、EQにも色々な使い方があります。原則、こういわれます。EQは周波数の不足が感じられるところをブーストしますが、マスタリングではプラス3dBにとどめて、あまり大胆に適用してはいけません。ブーストばかりではなくて、マイナスをすることを考えましょう、と。

 そんなことばかりやっているから、クソみたいな自称プロの老害がスタジオにこもってせいぜいそれかよ、みたいな音響の曲が増えるのです。そこで、プラス6dBにしてハイシェルビング、その後3dB全体の音量を下げると考えてみてください。相対的には音量は下がりデータを節約できますが、心理的な聴感上の実効値は向上します。そして殺す。いや殺さないけれども、墨の入ったPA業の大先輩に優しく(?)ご教示いただいた「世代交代だ!っていって強引に突っ込んでこい」という発想はちょっとやってみたいかもしれないです。

 僕らはいつからマスタリングにマルチバンドコンプを使うのをやめてしまったのだろう。




 まあそんなことはどうでもいいや。誰か三木眞一郎さんのオヌヌメ音源を教えろください。ひょっとしてポケモンの口上入った作品が最大のヒット作なのかしら。すごいなあ。