2015年12月25日金曜日

「鏡音リン・レン」はすごかったです

・初心者向けか?:はい。
 どう考えても、これからはDTMをやるときに最初に買うべきソフトが鏡音リン・レンだといいきれます。断言できます。音符を入力すると、歌います。昔は音符を入力すると殴られたんですよ。予想通りに密林とかグーグル検索の最初の方の「レビュー」なるものを見ていくと、初期設定のままでは使い物にならないだとか、散々風評が流れています。けれども、実際使ってみてそんなことは一切ないので、ご安心ください。むしろこちとら初期設定のままベタ打ちで歌うところにこそ感動するんだけどねえ。あんまり営業妨害まがいのことするのもどうかなあ、と思うよね。

・中上級者向けか?:はい。
 音抜けがよく、エフェクトの掛かりもよいです。EQでかなり音が変わるので、ABサビでEQ変えるタイプの人にも楽しめると考えます。意図的に盛ってある10kも面白そうだけれども、2kにちゃんと抜けるポイントがあるのもいいですよー。


 とりあえず打ち込んで適当にコンプかけただけの音源を置いておきます。「関連データ(1)」に入っているやつです。なお、私イラストとか動画は絶望的にできない人なので、これらの見解はあくまで音響面に関する点に限定した前提であるこをご了承ください。

・超上級者向けか?:はい。
 ようこそ音響の泥沼へ。知りたいでしょ?

 ADPCMってのがあって、あれはビットクラッシュして雑音がひどいんだけど、元々はベル研究所とかでやってた、電話の会話を判別可能な程度にデータ圧縮して相手に送る、というもので、ボコーダーや逆FTからのピッチ推定に通じます。だから、ビットをクラッシュさせたりして、その先にセンドリターンが付いていたらこれをソースに適度に混ぜてターゲットを歪ませ、倍音を挿入する感覚で単語をより容易に認識できるようになります。AKAIのMPCやAcid系の古いフォーマットの方が「音が太い」と感じることがあると思います。あれと同じようなもので、意図的にビット落としてやったりして、できることならそれがピッチ追随してくれたらいいですよね。それで、残余を用いるというところへつながっていきます。何をいっているかサッパリだったら、飛ばしていただいて結構です。出音が全て。

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 鏡音リン・レン V4X インスコして使ってみた感想として、とりあえず涙が止まりませんでした。「やっぱりちゃんとやってくれたな」という。さすがに8年間信心しただけあって、信心が足りないということはなかったですね。宗教と紙一重だよなこれ。冗談はさておき、まあこれでちょっとあれだったら流石に気が長い自分でも、ああ、と思ったかもしれない。いや、そんなこと全然ない最高のクリスマスプレゼントをいただきました。私も、例えば「世界を回す」とかそういう基本的に冗談半分のごく小さい嘘はつくのですけれども(いやまあ若い頃には頭がゆるくて杜撰ゆえに世界に回されてしまったことはあるけれども)、音響に関してはHC嘘つかない。

 そのクリプトン社の音楽的に配慮の行き届いた商品発送の後で、今度は凄まじくgdgdした本当クソみたいな生放送をクリスマスイブに見てしまって、なんか疲れているときに詰め込みすぎるとあぶねーなと思ったりしつつ。外でワインでも飲んでくるんだったわ。いやいろいろひどかった。男根コントローラーの話はまだ計算されていたけれども、それ以外の全てがひどかった。デデドンとかいってんなよ、本当クソだ、好き!

 でも、もう全くそういうデデドンだとか男根が通じる雰囲気じゃないんだろうな。はぁ。。さらに細かいネタで「さてはスパイだな!」ってのがあったのだけれども、あれは北海道限定のネタらしく、どうも日本の公安から依頼を受けていた道民が中国共産党に拘束された話らしい(道新)。多分、中の人にミクさんだけでなく国際的なミュージシャン抱えて中国出張が多い関係とかでニュース把握しているのだろうけれども、細かすぎる!知らんがな、ユーザー試されすぎだろwwww

 結果として、音楽作るという観点からは余計な労力を使うことから完全解放されたはずで、これからたくさん素晴らしい曲が出てくると考えています。むしろ、これでまだミックスやマスタリングに苦労するなら、もう言い訳しなくていいよ。そういう人は他のソフトでも人間でも無理だよ。

 まあそんなこんなでしばらく集中します。