2015年10月5日月曜日

あかるく

 曲をいじるときに、こだわりポイントが、人によりいろいろあると思います。
 私の場合、原理主義というのか構造主義というのか、仕組みを把握しないと、全体をある程度までコントロール可能だと考えられないので、パラメータとか付属していても大概は自分で考えて納得するまで取り組むか、途中で飽きて放り出して、時々ハッと思い出して、またなんかやり始めるのですが、ええ。
 ドラムは性格が出るところだと思います。ボカロ出てくるより昔からなのだけれども、ドラムをキットから自作していて、およそドラムとしてそのままでも十分なBFDを買っても、まだ手を入れてしまいます。それで、ドラムだけでいくつトラック使っているのかというと、怖くて数えられないし、場合によっては、どれほど優れたミックスでも、マスタリングの行程で「スネアとキックだけは別に送ってこい」と注文つけますよね…。頭悪い。
 ドラムは性格が出るので、他人のキットのキックをもらっても、もらった人がそのまま使えない!あの音が出ない!ということが結構あります。

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 さて、音の「明るさ」のパラメータがボーカロイドエディタに存在することはご存知でしょうか。「BRE」とか「BRI」なんかですね。綴りあってたかな。で、なにをやっているかというと、基音に対する整数倍の倍音を盛り上げているのだと考えられます。だから「暗い」声質にすることもできる、はずです。
 ところが、理論値と実際の話は別で、少なくともボカロ2のエディタ上では、そのままではうまくいかなかったことを思い出します。しかし、うまく使えば(魔改造っていうのかどうか)、吐息や、かすれた声の表現などを出せるのですが、それはまた複雑なので。
 で、その倍音をどうやって楽器的に出して、実用的にそれをあてはめるのか。私はLogicを買ったので、Matchというクローン系のEQを用いて遊んでいます。
 手法です。ビブラフォンをセットします。その楽器で、素材の調に沿ってテキトーに整数倍の音符を打ち込んでやります。それを、EQのソースにします。ボーカル素材なり、マスタリング素材なりをターゲットにして、ソースとの差分を適用します。すると、手軽に音の明るさを変えることができます。Match自体がいろいろ使えるので、面白いです。

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 就職がうまく運ばずに、いよいよ避けてきたTOEICを受験するのですが、この歳まで10年は毎日英語のソースに触れ続けてきたわけで、いまさら勉強するようなものでもないのです。したがって、当該試験のある11月まで暇にしています。空白は仕方がないことなのであまり暗澹とせずに、ボカロ曲聴いたりロシア語やったりして、自分にも適当にEQかけて、明るくしていこうと思います〜'`ィ (゚д゚)/ うまくやると天使のささやきが聞こえるらしいですよ。

 前回の「高域」に対するふたつの補正を含め、やってみました。
http://piapro.jp/t/VPVF