2015年10月10日土曜日

音楽コンテンツ制作とふたつの柱

 今後の音作りに際して、私は以下のふたつのことを取り入れていきます。理論的背景を整えて、外部からの干渉を防いで心労を軽減しようということです。

・サンプリング
 サンプリング素材を多用します。言い換えると、サンプリング素材を少し買い揃えたい感じです。音源、ではなくて、サンプリング素材。
 素材次第では、品質が上がります。また、制作効率がよくなります。余計なミックスや素材作成の手間が省けるからです。
 従来、サンプリングCDのような素材集を使うとき、そのまま使うと罪悪感がありました。権利問題などは、なにをどのように使って権利上クリアであると素材ごときちんと確認し、正規ルートで入手したことを担保すればそれで良いのだけれども、それってゲージツ的にどーなんすかねー、みたいな話ですね。はい。
 けれども、そういった「創造性」は、現代において特段要求されていないのです。特に、税金大量投入した国策芸術の領域から影響のあるオーケストラアレンジなどは、手間がかかり、頭も使うのですが、サンプリングされた素材を使ってしまえば余計な手間を省けます。ものによるけどね。ものによる。
 今ここで考えているのは、単純に「効率化」に重きが置かれた環境です。もし、いちからすべてつくれ、といわれたら、いちどころかゼロからでも100にします。そんなこという人はいないし、またそのことに、なにか意味はあるのでしょうか。それは、教育的側面からは、意義深い行為です。しかし、場合によっては意味のない、あるいは増えた工程分のマイナスになる蓋然性が高い行為でもあります。

・MP3など配信音源の品質に関してクリップを担保しない
 MP3などに変換したときの品質を、一切保証しません。心労が減ります。
 インターサンプルピークまでは考慮する必要があります。しかし、それ以外は一切必要がない行為です。これにより、歪ませすぎた状態を回避し、リミッターの味を生かせるマスタリングができます。
 これは本当に思想的なものです。waveやaiffなどでクリップせず、盤にしたときにもクリップしなければ問題ないのだけれども、一部の自称プロのミックス?とかそんなかんじの人が、MP3にしたときに歪んでいるだとかなんだとか、販売代理店の文言をそのまま使ってくるわけですね。それは間違っているということです。コスパと両立しながら、品質を求めるなら非圧縮で「買ってもらう」しかないし、自分でも「買う」しかない。
 あとよくわからないけれども、音圧に関していうなら-13LUFSか、そんな細かいこと言わないで-6db程度あたりまで下げちゃえばいいのでは、という発想もあります。音量が小さくても聞いたかんじが素晴らしかったもので、iTunesで買えるものを、Jazz以外で。なんかあったかな。そうだすきなよアニメだ!





 私は音楽が趣味なので、音楽のことしかいえないです。ここでの話もあくまで音楽の話になります。ひとつご了承ください。
 心労といっても、以前のように、とにかくやることなすこと注目されてしまい、嫉妬や誤解も生むとか、いやな役を買って、他の批判をやりすごさせる、というような泥沼の時期は過ぎて、いよいよ理想と向き合う時間が来たのかな。いつも現実現実いってるからねー。意外っしょこれ。
 今、もし「新しいこと」をやって、あれもこれもと集中砲火を浴びている人がいたら、実はなんらかの要因で注目を集めることはそんなに頻度の高いことではないから、そういうときに欲しい理論は手軽にはみつからないでしょう。そこで心労やプレッシャーを感じたら、いろいろ思い出してみてください。わかっている人はいます、大丈夫です。安心してください。
 

-----------------------------------------


 いやまてまて。ラウドネス関係は、放送のデジタル化以降に規格が入り乱れて錯綜しているという悪夢のような状況だなあ。私のようなひとは気にしなくていいけれども、たとえば国によって、またCMとMVは厳密には音量や、ピークから平均化したRMSや音量などの扱いが違ったりしますが、重要なことは「実は (さも決まっているかのように述べている困ったひとがいるけれども)まだなにも決まっていない」、つまり「未確認で進行形」という。さすが音楽業界、潰れてもクズの集まりだなあ。だれかしらリーダーシップで舵きりしてくれて、親方の船にみんなで乗るのがいいと思うんですけどね。ネット発とか下からの変化は無理でしょうこれね。東京に期待して終わりにします。