2015年11月21日土曜日

図で解説する最終品質の担保



 位相が乱れるわりに、潰したりしながらぞんざいに扱ってもよさそうな小物がオケです(ということにしといてください)。特にアレンジ段階で素材が手元にあるならば、品質の担保を確実にするために、こういう配置もあります。

 経験則でも、従来スネアの重要性はそれなりに唱えられていたはずです。しかし、他人のことをこの口はいえた口ではないですが、日本で流通する曲全般に、スネアはキックで手一杯で聞こえないということがあり、ここは差別化できると考えられます。こういうものはイギリスがお手本です。スネアでリミッタの天井を探るくらいでいいと思います。昔からああいうスネアを出す方法を考え続けていましたが、最近やっと理解できた。クラップでごまかすのは甘え。さーせん、さーせんした!!!!俺だよ俺。

 キックとスネアで音圧の上限をとる方法が楽だ、ということです。スネアは天井になってもスナッピーと区別つかないですから、ちょうどいいんだと思います。

 キックだけに注意が向く理由はよくわかります。最近までハードウェアでも潤沢に使わなければスペックギリギリだったのですから、キック作るだけでもすごい労力だったと思いますし、自分はそんな感じでした。

 他にベースやボーカルも、基本は定位置にあって、およそ想定外には動かないのです。想定外に動く場合もありますが、動かないということにしておいてください。そして、いつも最後に音量やアタックなどの不足を感じるのが、こういったトラックです。したがって、トータルから外して、多少のダイナミクスをつけてやってもいいと考えます。

・ただし
 今PCのお絵描きソフトで図を作ったのですが、Macで文章を書いている状態です。図を見ると色が全然違う!イラスト描かれる方のご苦労をお察しいたします、ミクの髪とか。

 やはり音の聞こえ方も機材によりまたヘッドホンなどモニターにより、いろいろ癖があって、beatsで調整しているPCでは低域がごまかせないです。でもって、キックとスネアがマスタリングでようやく入ったときに、ちゃんと鳴っているのを確認すると、やった分だけ気分が晴れやかになると思います。

 最初から正解はないけれども、900STプラスαの調整は向上を心がけたいと思います。


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 今週もお疲れ様でした。今週の私は世界情勢の「不安」が仕事に影をさしました。現実にも、街を歩けば息苦しい同業他社の空気よ。こんなところでテロが起こるわけないだろ、というところでやたら警戒しているこの、同調を促してくる、空気。逆にいえば、それだけ商機だと勝手に勘違いして発奮しちゃってるんだよね、知性のかけらもみえないですよ。まあでもいろいろ忙しかった。ちょっとだけ怒ったりした。でも、もういいの。

 最終品質が最終解脱にみえたから、きっと疲れてるか洗脳されて智津ってる。でも、週末によいものが目にできたので、いやあ。よかった。寒くなってきました。もう若くない皆さんもそうでない人も、どうぞ体調には気をつけて暖かくしてお過ごしください。